みなさんは、将来の夢について考えたことがありますか?
わたしが子どものころは当たり前に質問されていた気がします。
そして母になり、小学生になった我が子も聞かれる機会が増えました。
そこで今回は「将来の夢」がない、わからないと悩む人に向けて、大切な「生き方」の話をしたいと思います。
「将来の夢」に苦手意識や違和感があるのはなぜ?

誰もが一度は考えるであろう将来の夢。
「将来の夢は?」「大人になったら何になりたい?」
この言葉は、もう定番ですよね。
子どものころは、憧れの職業に「わたしもなれるかも…」と夢を抱いたものです。
大人も子どももワクワクするやりとりでしょう。
でも中には、その人の捉え方によって苦手意識や違和感を抱いてしまうこともあります。
それはどんなときなのか、わかりやすいよう2つの例をあげます。
・やりたい仕事がない、わからない
・価値観のちがい
やりたい仕事がない、わからない
小学生、中学生、高校生、大学生…
わたしたちは仕事に就くまでに多くのことを学び、将来の選択肢を広げています。
それでも、自分のやりたいことが見つからず悩む人もいます。
そんな状態で将来の夢を聞かれても、返答に困ったり余計に焦りが大きくなります。
「何か夢を持たないといけないのかな」
「やりたい仕事が見つからないけどどうしたらいいんだろう」
「大学生にもなって夢がないなんておかしいのかな」
〇〇になりたい、と言えないのは、決して悪いことではありません。
ですが、真面目な人ほど思い悩んでしまいます。
価値観のちがい
また、周囲との価値観のちがいも影響します。
わたしは、子どものとき両親に漫画家という夢を話すと「難しいし食べていけないから無理。手に職をつけなさい」と言われました。
それは正論かもしれないし、親にとっての優しさだったのかもしれません。
ですが、朝から晩まで絵を描くほど漫画が大好きなわたしを見てくれていたはずなのに、はなから否定されてしまったのがショックでした。

そこから、自分の将来がよくわからなくなってしまいました。
子どもは一番近い親(大人)の考えを真っ先に受け入れようとします。
否定されると自分が間違っていると思い、そっと胸にしまい込んでしまいます。
大人でも天職を見つけるのは難しい

大人になると、結婚、出産、育児、キャリア、今の仕事…取り巻く環境も目まぐるしく変化し、ライフスタイルの変化から仕事に悩む人も増えています。
総務省の労働力調査によると、2023年の転職者数は328万人。前年に比べて25万人増加しています。
また転職等希望者数も1,007万人いると試算されています。(2023年(令和5年)平均結果より)
自分にはどんな仕事が合っているのか
いろいろな仕事を経験した方がいいのか
「将来の夢」のように、自分に合っている仕事を探そうとしても、なかなか見つからない、わからないという声も聞きます。
つまり、大人でも最初から天職を見つけるのは難しいのです。
そんなときはキャリアカウンセラーや適性診断などを活用するのもひとつの方法です。
それと合わせて大切にしたいのが、「何の仕事をするか」にとらわれすぎないこと。まず自分が「どう生きたいか」を考えることです。
大切なのは自分の「生き方」を考えること

将来の夢が見つからない人は、まず理想の生き方をイメージしてみましょう。例えば、
・毎日海を眺めながら仕事がしたい
・子どもとの時間を優先したいから家で仕事がしたい
・一人暮らしなので出会いや人との関わりが多い仕事がしたい
・趣味で始めた掃除や片付けを仕事にしたい
…など。
具体的にイメージするほど、できそうな仕事がたくさん思い浮かびませんか?
わたしもいままでは、自分に合う仕事を必死で探していました。

「もう何もできる仕事がない…」と何度も自信をなくしました。
2人目が産まれ「子どもとの時間と心の余裕を優先したい」と決意。
在宅仕事を始めてからは、暮らしや気持ちが安定し、1日1日を大切にできています。
それは「生き方」を大切にできるようになったからこそ、だと思います。
「将来の夢」でパッと想像する人気の職業はたくさんありますが、世の中にはもっともっともーーーっと、大人のわたしたちも知らない仕事がたくさんあります。
どんなときもあなたの生き方を大切に。
そうすれば、きっと天職だと思える仕事に出会えると思います。
自分らしさを軸に

やりたい仕事を夢中で頑張れるって、すごく幸せなことですよね。
でもそこに自分の「生き方」が伴わなければ、いつかどこかでつらくなってしまいます。
その仕事をすることでどんな自分になりたいか、どんな生活を実現したいのか。
仕事はあくまで人生の一部。
あなたの「生き方」をしっかりと見つめることが大切です。
遠回りしてもいいし、就活で一生涯の仕事を決めなくてもいい。
自分に合っていると思ったけど違った、逆にたまたま出会った仕事が大好きになった…そんなこともあります。

たくさんの経験をしながら探していく。そんな生き方だっていいはずです。
あなたの大切にしたい生き方はなんですか?
何かに逆らうのではなく、できるだけ自分らしくいられるような人生を目指せたらいいですね。