「なんだか疲れているように見える」
「頑張りすぎじゃない?」
あなたは、このような言葉をかけられた経験ありませんか?
アダルトチルドレンの多くの人が、周囲からこのように思われやすい傾向にあります。
なぜアダルトチルドレンの人は疲れやすいのか、
その原因と具体的な対処法について詳しく解説します。
アダルトチルドレンが抱える疲れの特徴

まず、アダルトチルドレンの疲れには、一般的な疲労とは異なる特徴があります。

あなたは、思い当たりますか?
- 休んでも疲れが取れない
- 精神的な疲労が強い
- 特に人間関係で疲れやすい
- 自分では原因がわからない疲れがある
日常生活を送っているだけなのに、どんどん疲れがたまっていく…
異常な疲れを感じる…
これはアダルトチルドレンの人によくみられる不調のひとつです。
そして、アダルトチルドレンの人の疲れやすさには明確な理由があります。
アダルトチルドレンが疲れやすい4つの原因

アダルトチルドレンの人が疲れやすいと言われるのには、4つの原因があります。
- 過度な気遣い
- 完璧主義
- 自己否定
- 過度な感情抑制
過度な気遣い
アダルトチルドレンの人は、周囲を常に観察する習慣が身についています。
- 相手の表情や声のトーン
- 場の空気を読む
- 相手の感情変化に過敏に反応
社会的なつながりがある限り、この習慣を断ち切れない難しさを感じることでしょう。
この場合、どんなときも気が休まらず、生活に支障をきたすほど精神的に消耗してしまいます。
完璧主義
アダルトチルドレンの人は完璧主義な傾向にあるのもよく知られていますね。
- わずかなミスも許せない
- 「こうあるべき」という強い信念
- 承認要求が高い
これらは、子どものときから「良い子」であることを求められ続けた結果、定着したものです。
完璧主義自体は悪いことではありません。
ですが、自分を追い込むほど生きづらさに変わっていきます。
自己否定
アダルトチルドレンの人は親から認められた経験が少なく、つい自分を否定し過小評価します。
- 自分の努力や成果を適切に評価できない
- 「わたしには価値がない」という思い込み
- 他人と比べて落ち込む
このような思考で「認められなかった自分」を肯定しようとしているのです。
しかし自己否定の繰り返しは、あなたをむやみに傷つけるだけです。
過度な感情抑制
アダルトチルドレンは本音を言えない人がとても多いです。
- 喜怒哀楽を出すのが怖い
- 「良い」「悪い」で感情をジャッジする
- 感情を抑える習慣が身に付いている
身近な親に本音を受け止めてもらえなかった経験から、「本音を言っても仕方ない」「感情を出さない方がラク」と思うのです。
ひどいときは感情の出し方すらわからなくなることも。
何があっても平然を装うことが、慢性的な疲労の原因になります。
こんなことない?日常生活で疲れを感じるとき

例えば、わたしは日常生活でこんなところに疲れを感じます。
会社で仕事をしていた頃は、こんなこともありました。
自分のために全く生きていないことがわかりますね。
こんな生活をしていたら、疲れが限界に達して自分が壊れてしまいます。
アダルトチルドレンが疲れをためない具体的な対処法

アダルトチルドレンの人が疲れをためないようにするにはどうすればいいのでしょうか。
ここからは、具体的な対処法を紹介します。
- 気付きの機会を増やす
- 休息を意識してつくる
- 段階的な行動変容
- 専門家のサポート
気付きの機会を増やす
つらいのを我慢しすぎると、それすらも気づかない(または、見て見ぬふりしている)可能性があります。
「何がつらいのか」「疲れを感じるのはどんなときか」がわかると、ひどくなる前に対処できるようになります。
休息を意識してつくる
「手を抜く」「暇な時間」が怖いからといって、ぎゅうぎゅうに詰め込んだところでいつ休むのでしょうか。
少しでも休みたいと思っているその本音を、あなた自身が受け止めてあげましょう。
そして、あなたが喜びそうなことを積極的にしてあげてください。
段階的な行動変容
人間は「変わりたい」と思っても、実は変化を恐れる生き物です。
行動するには、小さなことを少しずつ、できるだけ長く積み重ねることが大切です。
背伸びせず、無理なくできそうなことからはじめてみましょう。
専門家や仲間のサポート
状況や症状などに応じて、必要なときは専門家や仲間のサポートを受けましょう。
SNSでアダルトチルドレンの人と交流するのもおすすめ。
自分だけじゃないと思えることは、あなたの自信にもつながります。
アダルトチルドレンが疲れから回復するためのポイント

行動を継続するために、3つのポイントを意識してみましょう。
- 焦らない
- どんな自分も受け入れる
- 孤独にならない
焦らない
- 時間がかかるからこそ、小さくコツコツ続ける
- 小さな進歩やできたことに目を向ける
- 後戻りや遠回りもプロセスの一部
変化には時間がかかるものです。
少しずつ前進していると信じ、長期的に続けることが大切です。
どんな自分も受け入れる
- 自分の特徴を知る
- アダルトチルドレンになった過去(背景)を理解する
- 自分に必要な対処法を見つける
長所も短所も表裏一体です。
自己理解を深め、まずはどんな自分も受け入れてあげましょう。
その上で、今のあなたに必要な対処法を見つけていけばいいのです。
孤独にならない
これが一番大切なことかもしれません。
- 一人で抱え込まない
- 信頼できる人に話を聞いてもらう
- 専門家のサポートを受ける
アダルトチルドレンの独特な悩みは、身近な人と分かり合えない可能性もあります。
でも、居場所を広げれば同じ悩みを持つ人はたくさんいます。
孤独にならないことが大切です。
おわりに

最後までお読みいただきありがとうございました。
疲れやすさは決して「弱さ」ではありません。
これまでの人生で、自分を守るために行動した努力の証拠です。
ですが、それが生きづらさとして残るのはとてもつらいですよね。
回復への道のりは平坦ではありませんが、
立ち止まったり後戻りすることも含めて、あなたの大切なプロセスになります。
これからはあなたのペースで良いので、一歩ずつ自分の生き方を見つけていきましょう。
そのためのお手伝いができたら嬉しいです。