親を許すいちばんの方法は「自分を許す」こと

生き方

「大人になっても親との関係に悩んでいる…」

そんな悩みを抱えている人はいませんか?

わたしも完全に解放されたとは言い切れませんが、親を許せるようになってから少しずつラクになった気がします。

でも「親を許す」ってどういうこと?
今回はそんな疑問に対して、わたしの考えをお答えしたいと思います。

幼少期の関わりは大人になっても影響し続ける

親子関係の悩みを抱える人は、親との関わりに深いトラウマを抱えています。

子どもの感情を支配する、行動を思い通りにコントロールする…

そんな影響を受けた子どもには、こんな特徴がよくみられます。
例えば、

自己肯定感が低い
自信がない
自分の存在意義がわからない
自分を大切にできない

mioo
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…心当たり、ありませんか?

幼少期に大切なことを教えられていないため、
徐々に生きづらくなり、大人になっても苦しむ人がたくさんいるのです。

残念ながら、親と物理的に距離を取ったからといって改善されることはありません。
親が助けてくれることもありません。むしろ、悪影響となっている自覚がないことが多いのです。

自分を取り戻すまでは、自分自身との孤独な戦いが続きます。

親を許すことは「自分を許す」こと

「どうしたら親を許せるのか」

そう思い悩む人も多いでしょう。

今まで親に認められたい一心で頑張ってきた人は、親を責めることに罪悪感があります。
だから、「わたしが悪い」「親を許したい」という気持ちになるのです。

でも、本当のあなたはどう思っていますか?
「親を許したい」と思うのは本心でしょうか。

「こんなに苦しめられて恨んでいる」
許されることではないと思う」

そう思うのなら、親を認めようとしないことです。

どんなに願っても説得しても、親は変わりません。
もしあなたが心に傷を負っているのなら、その行いを許せないのは当然のことです。

だからこそ、親ではなく「自分」を許すのです。

ネガティヴなわたし
自分を大切にできないわたし
嫌いな親のために生きてきたわたし
苦しんでいる
わたし

すべての「自分」を受け入れてあげましょう。

「今までよく頑張ったね」
「必死で生きてきたんだね」

そうやって優しい言葉をかけて、ダメだと思う自分も許してあげてください。


自分を大切にし、自分の人生をいちばんに考えられるようになると、
「許す・許さない」の次元で悩むことが少なくなります。

親について考える機会が減っていると気づくと思います。

親と自分の人生をしっかりと切り分けられるようになると、つらい過去を少しずつ受け入れられるようになります。

親を完全に許さなくてもいい

わたしたちは神様や仏様ではありません。完璧な人間でもありません。

幼少期の苦しい記憶が深く残っていれば、大らかな気持ちにはなれません。
無理に許したり受け入れようとしなくていいんです。

これ以上自分がしんどくならないように、まず親としっかり距離を取りましょう。
そして、心の底から湧き上がる怒りや悲しみを、たくさん聴いてあげてください。

許せないことが悪いのではありません。

ただ、その感情が根深く残ってしまうと、あなた自身を長く苦しめる原因になってしまいます

許そう、と思って親にベクトルを向けるのではなく、向き合うのはいつも「自分」です。

mioo
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どんなときも、自分自身を認めてあげることから始めてみてください